初恋 15 美雪からの電話

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私「裕哉先輩。 私… 先輩のことずっと好きでした…」
それだけ言うのが精一杯で、気づいたら私は泣きじゃくっていた。

先輩が泣いている私の頭を優しく撫でてくれていたのを、今でもはっきりと覚えている。


あの後、先輩と何を話したのか、別れてからどのように帰ってきたのか、その記憶があまりない。
思い出せるのは、確かに先輩が私のことを好きだと言ってくれたこと。

先輩 先輩 先輩…

お風呂の中で今日一日の出来事を想い起こしていた。

憧れの裕哉先輩が、私の事を思ってくれていた…
ほんとうに?
信じられない…

濡れた髪を乾かさずベッドに横になった。

先輩… 
はーっ
私は枕を抱きしめた。

でも、先輩が卒業したら離れ離れになっちゃうのか…
はーっ

気づくと溜息ばかりついていた。

学校で会えなくなるなんて寂しいな…

その時、電話がなった。
美雪からだった。

私は美雪に先輩からの告白の事を話した。


美雪「うそーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっっっ!!!!!
ライム良かったねーーーーー!」

私「うん。ありがと。まだ信じられないよー(涙)でもさ、先輩から『もう離れ離れになるから言わないつもりでいた』って言われて、悲しい現実の中にどーんと突き落とされた感じだったよ。」

美雪「そうだよね… 先輩達数カ月後に卒業しちゃうんだもんね。」

私「何で、先輩達、先に生まれちゃったのかな〜 同い年だったら一緒に卒業できたのに…」

美雪「だよね… 高校生になるのか… ハーッ」

私「和幸先輩はどこの高校に行くの?聞いた?」

美雪「◯◯高校だって。」

私「そうなんだー 裕哉先輩のことは聞いてる?」

美雪「聞いてない。ってか、自分で聞きなよー (笑)」

私「聞けないー」

美雪「これからどうするの?」

私「これから?」

美雪「裕哉先輩と付き合うことになったんでしょ?」

私「あっ 付き合うっていうか… ただお互いの気持を知ったってだけで、よくわかんない。」

美雪「これから楽しみだね。」

私「うーん…」

美雪「あのさ、例の嫌がらせのやつさ、由実ちゃんかもしれない。」

私「えっ?!」

美雪「和幸先輩が言ってた。」

私「裕哉先輩から今日聞いたよ… 後ね、由実ちゃん 裕哉先輩にも告白したらしいよ」

美雪「えーーー? そうなの?!凄いね。何なんだ由実ちゃん。」

私「なんなんだろうね… 不思議。 和幸先輩と美雪が付き合いだしてから美雪への嫌がらせが始まったから、私にも嫌がらせをしていないかって裕哉先輩が心配してくれてたの。」

美雪「そうなんだ… じゃあさ ライムと付き合うのとか、躊躇しちゃいそうじゃない?」

私「それは考えなかった。あるかも… 」

私達はお互いの気持が分かっただけ。
これから先があるわけじゃないんだ。
更に私は落ち込んでしまった。


私「どうする?嫌がらせのこと先生に言う?」

美雪「うーん でもさ、由実ちゃんがやっているみたいだけど、その瞬間を捉えないと『私はやってません』って言われたらそれまでじゃない?」

私「そっか…」



私達は1時間位ぐだぐだと先輩達の事や由実ちゃんの事を話して電話を切った。





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