初恋 20 卒業式

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卒業式当日。

とうとうこの日がやってきてしまった。

先輩が卒業してしまう。

先輩と学校で会えなくなっちゃう…


重い足取りで、学校へ向かう私と美雪。

私「学校に行きたくないな…」

美雪「私も…」

私「泣きそう…」

美雪「頑張れ私達(笑)」

美雪が一生懸命明るく振る舞う。

上手く笑えない。




生徒達が、体育館に集合する。

先輩に一目惚れした場所。
3年間先輩を見続けていた場所。


必死になって先輩を探す私。

あっ 先輩だ!

カッコイイ。

先輩の学ラン姿、最後に目に焼き付けておきたい。

先輩をずっと目で追っていた。

離れたくないよ…

先輩は今、どんなことを思っているんだろう。


先輩の名前が呼ばれた瞬間、涙が溢れ出し頬を伝う。

先輩…

美雪の方を見ると美雪も泣いていた。

それを見たら余計泣けてきた。

美雪と目が合った。

お互い不細工な顔になっていて、泣きながら笑ってしまった。



卒業式が終わった。



裕哉先輩と和幸先輩の所には沢山の女の子達が群がっている。

みんな先輩達と写真を撮ってもらおうと並んでいた。


うううう 私も一緒に写真を撮りたい。

そう言えば二人の写真って持ってなかった。

バスケをしている先輩を隠し撮りした写真しか持っていない。


欲しいな…


美雪「これじゃ、先輩達に近づけないね… 私は和幸先輩の彼女なんですけど… 先輩の学ランの第2ボタンは私の物ですからねー

当時、学ランの第2ボタンを好きな人からもらうという風習があった。
3年間着ていた制服の第2ボタン(最も心臓に近い場所)を好きな人からもらうことは、女の子にとって特別な意味があった。

和幸先輩は、あの嫌がらせの一件以来、学校ではなるべく美雪に話しかけないようにしていた。

別れたんじゃないか?という噂も流れ、喜ぶ女の子達もいた。

私「私も一応、裕哉先輩の彼女… 彼女なのかな…? 裕哉先輩と全然会ってないし、全然話しもしてない。これってまだ彼女と言えるのかね〜 私がいなくても、先輩と付き合いたい女の子は山ほどいるしさ。」

もう、ネガティブモード全開。

私も裕哉先輩の第2ボタンが欲しい。


そう思いふと先輩の胸元を見ると、第2ボタンが



無い…






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