初恋 22 第2ボタンの行方 そしてさよなら

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公園へ行く途中ずっと考えていた。


裕哉先輩にどんな顔して会えばいいんだろう。


第2ボタンのことが頭から離れない。


私にとって大切なものだけど、先輩にとってはどうでも良いことなのかもしれない…



公園に着くと先輩達がベンチに座って待っていた。


裕哉先輩…


先輩の顔を見た瞬間に涙が溢れ出す。


裕哉「どうした?」


何も答えられない。


『何でもないです。』って言いたかったけど、首を振るだけで精一杯だった。



裕哉先輩…


色んな思いが込み上げてきた。



恋をするって時に苦しいことなんだな…


この時から、学んだ気がする。



和幸先輩は美雪を送ると言い、二人は先に帰っていった。


裕哉先輩は泣いている私の頭を時々撫でながら、泣き止むのを静かに待っていてくれた。




裕哉「大丈夫?」


私「ごめんなさい。」


裕哉「はい。 これ。」


ポケットから何かを取り出して私の手の平の上に置いてくれた。



何?! ボタン!?



第2ボタン?!


私「これ…」


裕哉「あげようと思って取っておいた。女の子は彼氏の第2ボタンが欲しいものなんでしょ?」


それを聞いた途端、また泣いてしまった。



彼氏…


先輩が『彼氏』って言ってくれた。


それに、先輩が第2ボタンを私の為にとっておいてくれた。


嬉しい。。。


私「ありがとうございます。」


鼻水が出てきた。

色気ゼロ。


裕哉「ごめん。全然連絡しなくて…」


私「受験勉強が忙しいってわかっていたんで、私も連絡しないようにしていました。」


裕哉「うん… でも、それだけじゃないんだ。」


私「?」


先輩は笑っているように見えたけど、目は笑っていない…


どういう意味?


裕哉「俺ね、謝らなくちゃいけないことがある…」


何? 何を?

急に鼓動が早くなる。


裕哉「言わなきゃって思ってたけど、どうしても言えなかったことがある。」


先輩…? 何?


裕哉「アメリカに行くつもりなんだ。」


アメリカ?!


裕哉「前からアメリカに住みたいって思ってたんだけど、夢が現実になりそうなんだ。」


私は先輩からの突然の告白で、頭が混乱していた。


裕哉「短期になるのか、長期になるのか分からない。だから、俺を待っててくれなんて無責任なことは言えない…」


先輩の声が遠くから聞こえる気がした。


先輩がアメリカに行っちゃう。


もう会えないんだ…


本当に本当に会えなくなっちゃうんだ・・・



未来のことなんて誰にも分からない。


あの時、先輩が「俺を待っててくれない?」って言ってくれてたら、私達の未来は変わったのだろうか…

時々、先輩の事を思い出しては考えていること。


でも、「もし… だったら…」は、ないんだ。



こうして、私の初恋は終わった。






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